Sat, Aug 13

  • 14:59  http://t.co/icetUPb 書いた
  • 15:01  厳しい訴訟リスクに晒される仕事と言えば、医療なんかよりもマスメディアの記者の人たちのほうがよっぽどなのだろうけれど、そういう意味では、メディアは現場を保護する仕組みをきちんと作って運用できている気がする
  • 15:02  噂の真相を作ってきた人たちの回顧録を読むと、トラブルの時にどうするのか、手順がだいたい決まっていたような記載があったし、あるいはフリーの記者が危ないところに入るときには、大手メディアの腕章をどうやっててに入れるのか思案する場面が出てきたりする
  • 15:03  基本的には、全てのトラブルは現場の個人でなく、会社組織という大きな枠組みで引き受ける、というルールを徹底することにつきるのだと思うけれど、そういう意味で、病院組織には現場を保護する仕組みというのがいつまで経っても作られない
  • 15:04  うちみたいな小さな規模の施設だったら、現場のトラブルは病院長が引き受けてくれる「だろう」という暗黙の了解みたいなものがあるけれど、それにしたところで、根拠になっているのは院長の侠気であって、文章じゃない
  • 15:05  @ERnanchan お金については、医療にも保険があるけれど、失われた数年間単位の時間というのが、途方もなくおっかないですよね。。  [in reply to ERnanchan]
  • 15:06  大きな組織ほど、あるいは「公」に近い組織ほど、そのあたりのルールが見えないというか、何かあったら自己責任的な空気が怖い。そのときになってみないと本当のところどうなのか分からないし
  • 15:08  ルールがない場所のことは、憶測で語られるか、当事者の体験にしたところで、一方向からの目線でしかない。上から「切り捨てられた」下級生の話を実際聞くけれど、そのときの「上」はじゃあ何を考えてどう振る舞ったのか、施設が違えばもう聞けないし
  • 15:10  線引きを明確にしてしまうと、今度はモラルの破綻というか、線のぎりぎりまであえて近づくような人が、もしかしたら増える。そういう意味で、線引きは曖昧な方が制御はやりやすい。昔自分でそんなこと書いてたけれど
  • 15:12  大きな組織には本来、「安全」という大きな強みがあって、フリーの記者も危ないところに入るときには大手メディアの傘下に入るとか、その代わり記事は独占配信するとか、支払うものと得るものとがそこにある。病院にはそれがない気がする
  • 15:13  訴訟のことなんて話題にもならなかったちょっと前まで、公立の大きな施設で働くことは名誉だったし、あこがれだったし、大学の医局なんて帰還するのに3年待ちとかだった。今はもう、そういうところに人を定数配置すること自体が難しくなってきている
  • 15:15  安全が当たり前だった昔が、実は確率はそんなに変わっていないのに「結局どこにいても危険」という空気に変わると、大手公立施設は危険ばっかり多い、働きにくくて拘束時間が長い、そのくせ対価の低い場所になった。名誉って、地盤が豆腐というか、空気で吹っ飛ぶ
  • 15:17  大組織病院が人を集めようと思ったときに、かけ声一発でけっこう大きな効果が期待できるのが「うちは安全だよ。現場守るよ」という宣言なんだと思うのだけれど。大きいところには法務あるだろうし
  • 15:19  戦争の最前線て、そんなに騒がしくないらしい。映画みたいな風景を想像して現場に行くと、あっけないぐらいに静かで退屈で、初めての人はびっくりするのだと。で、じゃあそういう場所で無防備に散歩できるかと言えば絶対無理で、空気って銃弾の数では計測できない
  • 15:21  最前線がどこにあるのか、前線という線が実際にあるわけでなし、案外境界は曖昧というか、人によって全然違うんじゃないかという気もする。銃弾飛び交う本物の戦場にしても、もしかしたらそのあたり同じで
  • 15:22  ある人にとっての怖すぎる最前線が、そこで暮らしていた誰かにとっては日常の延長であって、昔に比べればちょっと治安が悪くなったけれど、昔からこんなもんだよ、みたいな。

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