Thu, Mar 08

  • 20:13  Nexus は新しいだけあって使いやすい。早いというか、どこ押しても動作が引っかかった感じがしない、というのが気持ちがいい。iPhone だったら何年も前に通過した感覚であろうとは言えども
  • 20:15  「何も入っていない」というのが、やっぱり何かに貢献しているんじゃないのかなと思う。スペック的にはそんなに変わらないはずのMEDIAS はやっぱり引っかかりが大きくて、旧銀河は普通に使えて、違っている部分は、防水の有無と、あとはメーカーの独自アプリぐらいだったし
  • 20:17  相手いないから赤外線いらないし、4G回線なんて届かないから使わないし、テレビも見ない。何もついていないことは、とても魅力的に思えたのだけれど、やっぱり売れてないみたいだから、カタログスペックって大事なのか。
  • 20:18  でもそういう意味では、iPhone のメモリがどれぐらいなのか、クロック周波数がどれほどのものなのか自分は知らないし、iPhone にできることはなんなのか、電話と通信、タッチパネルとカメラ以外に何がついてるのか、やっぱり知らない。でも売れてる。見せかたなのか
  • 20:21  使い勝手の地味な気持ちよさって、数字に表せないというか、気持ちよさを言語化してしまうと、魅力が失せる。気持ちよさというパラメーターは、魅力的な人が、魅力的に使ってみせることで伝わって、そういう意味で、ジョブスのまねができる人は少ない
  • 20:23  見せかたというか、メディアが変われば、強調すべき点や、読者の感激を引っ張るコツみたいなものは、みんな違うんだろうと思う。ミュージカルのキャッツやライオンキングは、言葉にすれば「扮装した人達が大声で叫んでる」だけなのに、実物見ると自分でびっくりするぐらいに感激する
  • 20:25  そもそも筋書きなんてない舞台だし、どちらにしても人間が出てこない、あれは明らかに変化球なのに、劇団四季のもっと普通の演劇に近い出し物は次から次へと変わるのに、変化球にしか見えないあの二本はロングランが続く。あれは変化球じゃなくて、あの中に正解がある
  • 20:27  美少女ゲームシナリオバイブルという本の中に、「エロとは顕微鏡の視点である」という論旨の文章があって、すごく納得できた。同じ描写を、もう少し引いた目線で書いたものと、恐ろしく細かい描写を行ったものとで「エロさ」の比較が行われていて、たしかに受ける感覚が全く異なった
  • 20:29  顕微鏡の視点であるが故の「過剰さ」がエロなんだ、という論旨が腑に落ちた。リアルとかけ離れた、スイカみたいな乳房だの、バケツいっぱいの精液だの、過剰に振り切った描写が、「エロさ」を生むんだと
  • 20:31  ロングランが続くミュージカルが、もう少し普通というか、しゃべり言葉の舞台演劇みたいなものを普通の原点に据えると変化球に見えてしまうのは、あれは「異分野の普通は、別分野からは異端に見える」というだけのことなんだろうと思う
  • 20:33  台詞もあって、物語もある、演劇みたいな「普通の」ミュージカルというのは、あるいはミュージカルというメディアからすれば、本来「普通でない」ものなのかもしれない。で、じゃあカタログで売る国産携帯と、ジョブズで売ったiPhoneとは、そもそも広報のメディアが違うように思える
  • 20:34  iPhoneを題材に、印刷媒体を使って魅力的なパンフレットを作りなさい」という課題を出すと、けっこうみんな困るんじゃないかと思う。比較広告だと負けるし、普通の人があれ持っても、必ずしもかっこよく見えない。ジョブズはもういない。「売れてます」以外の売りが作れない
  • 20:35  そういう意味で、スペック過剰の国産携帯を題材にパンフレットを作るのは、少なくともiPhone よりは容易に思える。薄いこと、メモリが多いこと、アプリがたくさん突っ込まれていること。いくらでも書ける。
  • 20:39  iPhoneは、ジョブズというメディアでの正解であって、カタログの正解とは違う。カタログ読んで買う人が減ったから、カタログの正解である国産携帯は、iPhoneに後れを取る。
  • 20:41  「ある魅力的な人間の風景に欠かせない何か」として何かの道具を紹介することが、iPhone 的な何かの正解なんじゃないかと思う。工事現場や登山家の人達が日常に便利な道具として使い倒して広まったG Shock なんかは、iPhone のご先祖でもあって
  • 20:44  プロであって、敵も味方も、それでも一目置かれる人で、分野を超えた知名度を持っていて、言葉が重たいというか、魅力を備えた人を探す必要がある。原発事故の際に、消防を指揮したレスキューの隊長さんなんかは、案外ジョブズに近いところにいるような気がする
  • 20:47  「人間を紹介するふりをして商品を紹介する」手法というと、自分は「サライ」という雑誌を想像するのだけれど、読んでる人どれぐらいいるんだろう?あの雑誌の人物紹介は、いつも過剰に細かくて、執拗で、あれは何をしているのかと言えば、商品を紹介している
  • 20:49  これからその道具や商品を日用品として紹介するであろうその人間が、どれだけ優れ、思慮深く、豊かな経験と経歴を持ち、魅力的な風貌なのか、ひたすら人を形容するようでいて、その形容パワーが全部商品に向かう。で、肝腎の商品については「良いです」ぐらいしか言わない。あれ上手だと思う
  • 20:51  サライって昔から中年向け、最近はもはや高齢者向けなんじゃなかろうか、というものばっかり紹介するんだけれど、けっこう思わずほしくなるものがある。コートが20万円とか値札がとんでもなくて、目が覚めるんだけれど。
  • 20:53  実家に昔届いてたシグネイチャーだったか、カード会社のカタログ雑誌は、人間要素をむしろ排除していた。その商品がどれだけの手間を込められ、それを作る職人がどれだけの研鑽を積み、どれほど高価な材料が使われているのか、そんな物語が面白かった
  • 20:54  あれなんかもこう、書いている中の人はたぶん「数字を使ったら負け」ぐらいの気合いで、商品紹介の文章を書いていたのだろうけれど、それって大事だと思う。
  • 20:56  @GRUS_japone なんかこう、最近のサライで紹介される料理記事って、みんな食感が柔らかそうなんですよね。。お爺ちゃん向けというか  [in reply to GRUS_japone]
  • 20:59  @Shingiサライ」はなぜか、患者さんが読んでたり、当直室に転がっていたり、いつも不思議と縁があるのです。。  [in reply to Shingi]
  • 21:01  @Shingi 「いい仕事してますねぇ」のあの人にしてから、そもそもががらくた扱いされていた古伊万里を「これは良いものだ」と一人で褒め称え続けていたら値が上がって、権威になって、一人でジャンル作っちゃったから競合なしで大成功しましたもんね。。  [in reply to Shingi]
  • 21:06  @GRUS_japone サライって、最初からメジャーの方向向いてないというか、同じ人達に向けて、その人達が年取ったらその年齢に合わせてるような。  [in reply to GRUS_japone]
  • 21:23  @Shingi フォルクスワーゲンにしても、コカコーラにしても、ケンタッキーフライドチキンの味付けにしても、「変わらない」ことは、シェア押さえられれば強力な武器ですもんね。。  [in reply to Shingi]

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