Tue, Apr 24

  • 12:32  今はもう「保険で切られる」は死語になりつつあるけれど、セファメジンを1日6g 使っていたら、1g だけ切られてしまった。処方箋を出すのも、それを査定するのもそれぞれ医師だけれど、査定する側の人が入れ替わると、このあたりの解釈が微妙に割れる
  • 12:34  研修医の大昔から、国内の効能書きに書いている抗生剤の量と、教科書に書いてある投与量との間には大きな開きがあって、教科書を信じて抗生剤を使っても、大抵の場合は大丈夫だったのだけれど、最近はむしろ厳しくなった
  • 12:35  「熱病」の本にだんだんと切実な記載が増えて、保険の査定が厳しくなると、いよいよもって選択肢が減る。「昔の抗生剤をたくさん使う」ことは常道であったけれど、これができなくなると、別に持ち出しだったらやってもいいのだけれど、いろいろ厳しい
  • 12:37  内科領域のメモ書きは、手元のやつをずいぶん書き換えた。扁桃腺炎に関して、うちの施設では今更だけれどバナンを入れることにした
  • 12:39  @kumabcdefg 結局こう、誰も守ってくれない状況で、昔からある薬を「上手に」使うことが、ますます難しくなっているのではないかと思うのです  [in reply to kumabcdefg]
  • 12:41  「熱病」だともう、クラリスロマイシンは投与量500mg なんて書かれていて、あれはさすがに厳しすぎる。循環器なんて名乗ってると余計に。アジスロマイシンは、それでも未だに処方した経験がないからよくわからない
  • 12:43  「ユナシンを安心してたくさん処方できない」ことと、「静注用のメトロニダゾールがない」ことが地味に厳しい。あれないと第三世代セフェムの出番が大幅に減る。10ぐらいあるはずの選択肢がいきなり2つだけに減ったりする。間に合うとはいえ、減るのは良くない。
  • 12:45  新しいキノロンとか、ペネム系の選択肢は、国内だと困らない。こう、歩兵の小銃は大戦前のエンフィールドしか残ってないのに、対戦車ミサイルのバリエーションは7種類ぐらい揃った軍隊みたいな
  • 12:53  RT @fromdusktildawn: 仕事をしていて「成果を出すには、何の知識が足りないか?」という「今の自分に欠けているもの」を敏感に察知する能力が、成否を分ける。成果が上がらない人はそこの感性がすごく鈍い。
  • 12:54  自分の弱いところって、結局全部の領域をまんべんなく眺めてみないと分からない。で、それはたいてい相当に面倒くさい。「苦手な」知識と「知らなくていい」知識とはよく似ていて、面倒なときほど間違えやすい
  • 12:57  国内の抗生剤行政って、結局そういう戦略を目指してるんじゃないかと思うのです。RT @kumabcdefg: @medtoolz 「敵歩兵発見!2時方向、距離300、7-8人!」「全ミサイル発射!空爆も要請しろ!」
  • 15:15  RT @igi: Twitterは設計思想がシンプルすぎて(当初は)日本の企業じゃ企画が通らないし、Tumblrは設計自体がヤバすぎて、日本の企業じゃ法律的に通らない。要するに日本のネット企業は詰んでる。カヤックみたいに下請けでソシャゲでもつくってろと。
  • 15:16  考えかたというものは、伝えたいことの深さよりも、むしろあるひとかたまりの領域を、その人の見地から要約してもらうことでよく分かるのだと思う
  • 15:17  「一般内科」と「家庭医」と「総合診療医」は、たぶん外から見ても区別できない。きっちりした定義もないのだろうし。得意分野を解説してもらうと、たぶん各自がぜんぜん違うことを語りはじめて収拾がつかない。それぞれにハリソン内科を200ページ以内で要約してもらうと、違いが見える
  • 15:20  「私はこれが得意です」という自己紹介は戦術レベルのそれであって、「私はそれを得意にするために、この分野を切り捨てました」という自己紹介が、その人の持っている戦略を示してくれる。それを言葉に出来ない人は、裏を返せば戦略を持っていないから、付いていってはいけない
  • 15:22  心臓カテーテル検査の、恐らく日本一であろう先生は、目をつぶってもカテーテルを心臓に到達できるその代わり、「あの人は心電図が読めないんだ」なんてよく言われてた。あれなんかは神様を目にした研修医のやっかみとはいえ、それでいいんだと思う。
  • 15:22  @lynnlynn1 科目不問、はすごいですね。。  [in reply to lynnlynn1]
  • 15:25  お弁当詰めるようなものなんだと思う。揚げ物が得意な人もいるだろうし、煮物が得意な人もいる。冷凍食品に恐ろしく詳しい人もいるかもしれない。そういうレベルの上層に、「お弁当をきれいに詰める」というパラメーターが来る。それができないと、お弁当作りが得意とはいえない
  • 15:25  @lynnlynn1 名乗ったもんがちみたいなところもありますもんね。。  [in reply to lynnlynn1]
  • 15:27  たとえばどこかに「神経内科の知識が異様に豊富な消化器内科医」という人がいたとしても、その人が「ハリソン内科の消化器内科的要約」を試みたら、やっぱり神経内科の領域は大幅に削除すると思う。得意不得意と、その科としての物の見かたとは、たぶん一致しないことも多い
  • 15:28  「自分が何を知っているのか」を語れる人はたくさんいる。「自分のような立場の人間が何を知るべきなのか」を語れる人はもしかしたら少ない。
  • 15:30  ハリソン内科の3600ページには、ふだん病院で内科をやる分にはだいたい間に合う知識が書いてあるけれど、それを200ページに要約して下さいとお願いされて、自身の戦略を持たない人は、たぶん使える要約テキストが作れない
  • 15:31  @kyasacka 知識のフレームワークを一度作っちゃうと、以後の学習速度が向上したりするのです。。  [in reply to kyasacka]
  • 16:17  @KKanehira 分厚い成書を通し読みするのって、ストレングスファインダーのアンケートに答えるような効果があるんでしょうね。。  [in reply to KKanehira]
  • 20:03  RT @ipv6labs: 今、クラウドがなぜ滅びたのか、私よくわかる。ゴンドアの谷の詩にあるもの。 スイッチに根を下ろし フレームと共に生きよう RAIDと共に冬を越え リビルドと共に春を歌おう どんなに恐ろしい仮想技術を持っても、たくさんのかわいそうなサーバを操っても ...
  • 20:04  ゴンドアの谷の詩は、テンプレートでいろいろ作れそうだ。。
  • 22:05  今はむしろ逆に、やっぱり試作機のほうが量産型よりも強力になるケースは結構あるのではないかと考えている RT @kanose: 【ブログ再掲】量産機より試作機が強いという幻想 http://t.co/Z6MUwEsL
  • 22:06  設計にも「踏み込み」みたいな考えかたがあると仮定すると、設計もまた一種の表現であって、設計者は何らかの考えかたを図面に反映させる。試作して上手く動いて、そのあとたぶん、怖くなる。前例にないやりかたを、果たして量産品に適用していいのかどうか
  • 22:08  前例がない何かというものは、それを量産する、すごい金額を動かす段になると、胸を張るどころか恐怖要素に変わる。せっかく上手くいった何かは、たぶん量産を目前に「丸められる」ことになって、踏み込んだ設計は、前例を取り入れた、少し後退したものになる
  • 22:10  せっかく上手くいった何かをあえて陳腐化して交代させる、負け要素のない画期的な何かに、あえてどこかで見たような負け要素を加えて、負けるべくして負ける。けっこういろんな業界にあることなんじゃないかと思う
  • 22:13  設計者も、経営する人も、「勝っちゃう恐怖」みたいなのにどこかで対峙するのではないかと思う。すごい何かを発想して、想定どおりに勝つのは怖い。すごい何かに負け要素を加えて、陳腐になった何かで負けるべくして負けるのは、安心できる。
  • 22:16  @dankogai アントノフの航空機って、ほとんどオーパーツですよね。。どうしてあの時代にあんなものが生まれたんだか。  [in reply to dankogai]
  • 22:18  搭載したモーターが強力すぎて誰にも扱えなかった試作新幹線の物語とか、ちょっと見てみたい。電車でDになっちゃうだろうけれど。 RT @lm700j: @medtoolz @kanose 量産段階で大幅な性能ダウンを余儀なくされた国鉄101系
  • 22:23  @templa_3 複線ドリフトの発想にはびっくりだったのです。。  [in reply to templa_3]
  • 22:48  @kumabcdefg 国が豊かだからなのか、けっこうなんでもありでしたよね。。  [in reply to kumabcdefg]
  • 23:18  @heavy_marco 「日和る」という形容が、まさにふさわしいですね。。。  [in reply to heavy_marco]

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