先輩たちからの言葉
- 過労で倒れることを恐れるよりも、何もできないことを恐れろ。君の一粒の汗が、バケツ一杯の血を救うかもしれない。
- 患者に接する時は、温かい春の心。救急外来では、燃える夏の心。治療方針を考える時は、澄んだ秋の心。他科のレジデントには、厳しい冬の心。
- 犠牲者になるな。加害者になるな。そして何よりも、傍観者になるな。
- 道が二つあるならけわしい道を選びなさい。
- 研修医はトランクのようなものだ、やり方さえ知っていれば、その中に二倍の物を詰め込むことができる。
[研修医] 嫌いなものはいじめる、それが人間のすることですか?
[上級医] 憎けりゃ潰す、それが人間ってもんじゃないのかね?
- 奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。そして鎖に繋がれていないパラメディカルを嘲笑さえする。だが研修医を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。そして研修医はどこまでも奴隷に過ぎない。
- 明日もまた、同じ日がくるのだろう。研修医には幸福は一生、来ないのだ。それは、分かっている。けれどもきっと来る、明日は来ると信じて寝るのがいいのでしょう。
- 最悪などといえるあいだは、まだ実際のどん底なのではない。
- 医者は頭で生きるというが、頭だけではまだ足りぬ。まあ、やってごらんよ。研修医の頭で生かせるものは、せいぜいシラミ一匹。
- 幸福な研修医はどれも似たようなものだが、不幸な研修医は、いずれもそれぞれに不幸なものである。
「いい仕事をした研修医には何を与える?」「次の患者です。先生。」