先生に全てお任せします

医者みたいに生ものを扱う業界では、同じ事をすれば同じ結果が返ってくるとは限らない。
合併症は避けられない。結果責任を求められると、すごくつらい。

人間相手の仕事には、絶対はない。特にそれが、生きる死ぬにかかわってくることならばなおさら。
全力は尽くす。それは職業上の誠意として。それでも、「絶対」はありえない。

##美味しい野菜を食べるには
実世界のほとんどの商取引は、結果責任で運営されている。

スーパーでニンジンを買う。3本で100円。

農家の人だって損をしたくないから、3本セットを100セット売れるところには、なんとしてでも100セット
納入する。不作の年で50セットしか作れなかったら、売上は半分だ。

収入が不安定になるのは、農家にとっては非常につらい。不確定要素を減らすために、畑には化学肥料が突っ込まれ、農薬が撒かれる。

消費する側としては、できれば無農薬、有機栽培(その是非はともかく)の野菜がほしい。それでも、農家にとってはそんな製品を作るのはギャンブルだ。農家の人が「自分用」に趣味で作ったもの以外、本当に無農薬の農産物が市場に出回るのかどうかなんて、あやしいものだ。

無農薬の野菜を確実に手に入れたかったら、農家と契約を結べばいい。要点はこうだ。