Sat, Jun 19

  • 15:16  動作には文脈があって、身体というものは、頭から、あるいは環境から入力された文脈に対して予測された動作を返す、一種の推測変換の機能を持っていると仮定する
  • 15:18  動作のデータベースは当初空っぽだから、生き物は歩けない。意志だとか、外的な刺激という形で文脈を入力して、身体は、その文脈から推測された、次に来る文脈を、動作という表現を介して返す。頭はそのふさわしさを評価して、意識によって重み付けが行われた動作は、データベースに格納される
  • 15:19  身体にとっては、意志と環境は地続きで、お腹がすいたという刺激も、雨が不快、道がぬかるんでいる、岩場、足が動かないといった情報も、すべて文脈として解釈する。入力された文脈の結果は、推測された次の動作という形で返される
  • 15:21  脊髄部分に巨大な動作文脈推測エンジンを積んだ、パワードスーツみたいな謎メカを仮想する。工場からロールアウトしたばかりのこの機械は、乗っても動かない。空っぽのデータベースと、操縦者の意識を快、不快の形で読むセンサーが組み込まれている
  • 15:22  機動歩兵の新兵は、新品のパワードスーツを、自分で鍛えないといけない。よちよち歩きレベルから、動かないパワードスーツを、自分の意識で教育すると、そのうちそれは、身体の延長として動作を始める。推測変換が正答率を増していくほどに、操縦者と機械との区別は曖昧になっていく
  • 15:24  新兵である主人公に、親友でも恋人でも、適当に近しい人物を仮想する。同じ到達度、同じ動作体験を共有して、たとえば戦う前に、お互いの拳を打ち合わせるとか、そういう動作が癖になっている。で、新兵段階を終えて少し物語を薦めたあたりで、この人物を削除する
  • 15:25  舞台には、主人公の乗ったパワードスーツと、もう一体、空っぽのパワードスーツが残る。ただの機械だけれど、脊髄にはいなくなった相手の動作文脈データがそのまま残っている。で、電源を入れて、主人公が拳を空っぽのパワードスーツに向けると、恐らくは拳の打ち合いが再現される
  • 15:26  それはスーツの外部センサーが、遊軍の拳を認識して、データベースがふさわしい反応を返しただけのことだけれど、外からみるとそれは、あたかも空っぽの操縦席に、いなくなった誰かが乗っているように見える
  • 15:27  空っぽのスーツは、あるいはそのまま戦えるかもしれないし、でくの坊みたいに突っ立っていながら、主人公が撃たれる寸前、弾丸と、主人公の危機をスーツが認識して、主人公をかばって自爆するかもしれない。
  • 15:27  @TNakamura39 「言葉を介さずにメカの根性を表現する」というテーマが好きなのです。。  [in reply to TNakamura39]
  • 15:29  こういう乗り物は、徹底的に鍛えると、人間が操縦する必要がなくなってしまうはず。中の人は戦う意志とか、前に進む意志だけを機械に入力するのが仕事になって、あとは周囲の環境と、意志との相互作用から、次の動作が推測されて、実行される
  • 15:30  人間は極端な話、意志の生成と、意識による動作の評価装置としての働きだけ行うから、育成段階を通過したあとは、頭だけあれば用は足りる。一方でたぶん、身体をすべて失った人間というもの、首だけの人間というのは、果たして意識を保てるものなのか
  • 15:31  @TNakamura39 買ってみます。。  [in reply to TNakamura39]
  • 15:32  @kuwashima パトレイバーは、実は漫画版を読んだことがないのです  [in reply to kuwashima]
  • 15:32  @Dominion525 哲学的ゾンビの思考実験みたいなのは、もっとラノベっぽく語られても面白いんじゃないかと思うのです  [in reply to Dominion525]
  • 15:34  あるいは「戦死したものすごく強かった人」が乗っていたスーツに新兵を乗せると、外からみると、すべて正しい動作を行っているのに、パイロットにとってはそれが「不快」として感覚される。フィードバックを断ってしまうと、「靴に足を合わせる」現象が発生する
  • 15:35  違和感でまくりの新兵は、そのうちスーツの動きを違和感なく、その動作を「快適である」と認識し始める。そうしないと不快だから。動作が歴戦の勇士のそれになれば、思考だって変わってくる。ことのきじゃあ、「なくなった歴戦の勇士」の意識は、新兵に移行したと考えてもいいんじゃないのか
  • 15:36  @TNakamura39 少なくとも「身体があったという思いで」が入力されないかぎり、それは人としての思考とは、ずれちゃいそうですよね。。  [in reply to TNakamura39]
  • 15:37  考えかたが危険すぎて除隊処分になった、殺人鬼みたいな兵士が駆っていた機体を引き継いだ新兵もまた、そのうち殺人鬼になってしまうんじゃないかとか
  • 15:38  @kuwashima そういう設定は、昔からあるものなのですね。。  [in reply to kuwashima]
  • 15:38  @TNakamura39 戦いかたのパターンが有限ならば、戦場がある程度固定しているならば、下手すると、心音モニターの変化以外で、外から「戦死」を確認できないんじゃないかと思うのです  [in reply to TNakamura39]
  • 15:39  こういう仮定での「新兵訓練」というのは、たしかにサールの中国語の部屋に置いてある辞書を、自分で書き込んで作り上げていく工程なのかもしれない。
  • 15:40  「動作が先であって、意識は動作を事後的に認定している」というのを、素直に機械で表現すると、それでもこんなふうになるはず。どこかに推測という工程を入れないと、意識を後ろに持って来れない
  • 15:42  @ryugun ハインラインですね。。  [in reply to ryugun]
  • 15:42  @Dominion525 魂に取り込まれた状態というのは、メカで上書きするとこんなになるんじゃないかと  [in reply to Dominion525]
  • 15:43  伝説の狂戦士が残した動作データベースというのがあって、司令部がそれを全兵士にダウンロードすると、戦力が一瞬倍増するんだけれど、スーツ止めて降りてきた兵士が、町に出て殺戮始めちゃうとか
  • 15:45  こういうのはまじめにSFすると哲学になっちゃうから、ラノベ文脈の中で、こっそりギミックとして使ってほしい。。
  • 15:46  @kuwashima そうかダウンロードじゃなくてインストール。。  [in reply to kuwashima]
  • 15:47  @TNakamura39 技術と意識の境界領域は、いくら妄想しても当分正解見つからないから、面白いですよね。。  [in reply to TNakamura39]
  • 15:53  @kuwashima 電脳世界だと、プログラムに身体を合わせる必要がないし、ましてや筋力トレーニング不要だから、インストール一発でいけそう。。  [in reply to kuwashima]
  • 15:55  @Izumi_Hideki それはむちゃくちゃに面白い。。。あれも一種のプログラムなのですね。。  [in reply to Izumi_Hideki]
  • 16:04  @Izumi_Hideki あるいは訓練で身につけるのは、動作それ自体でなく、文脈みたいなものなのかも。。  [in reply to Izumi_Hideki]
  • 16:05  @Izumi_Hideki 現代舞踏をやっている人のテレビ取材で、「人体の先入観をいかにしてはみ出すか」みたいなことを、舞踏家の人が答えてましたし  [in reply to Izumi_Hideki]
  • 16:07  @Izumi_Hideki 今まで書いた文章から、次に来る単語を予測する、PoBoX というソフトがあって、これを使って文章を書いていると、調子がいいときには、あたかも機械の側に書かされているような感覚を受けるのです。  [in reply to Izumi_Hideki]
  • 16:13  @K2nd おもしろければ、なんでもいいのでは。。  [in reply to K2nd]

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