Fri, Jan 21

  • 13:13  http://bit.ly/dYBqTY 構造を「改良した」代償として、「顧客が本当に必要だったもの」を手放すことを要求されてしまう場面というのはけっこうある
  • 13:14  お客さんは表側を見て、作る側は裏側を見る。で、作る人がお客さんの言うことを聞いて作った商品はたいてい失敗で、開発する側は、顧客に対してある種の傲慢さを持たないと、たぶんいいものは作れない。
  • 13:29  こう、小型のアーミーナイフを便利に使ってそこそこ満足していたのに、改良された新製品を手に取ってみたら、USBメモリーキー内蔵の10徳ナイフ、もちろん水気厳禁、重量3倍になっていてうっへり、というか
  • 13:30  ものを作る人は、ユーザーの声を聞いてはいけないし、顧客に対して傲慢でなくてはいけないのだけれど、同時にたぶん、顧客の体験を裏切ってはいけないのだと思う。声を聞いてはいけないけれど、何が求められているのか、常に注意していないといけない
  • 13:32  「顧客のほしかったもの」と、「顧客の声」とは全く違うものだと思う。顧客の声というのは、本当にほしかった何かが、顧客のフィルターを通じて変換されてしまっている。傲慢な技術者の「お前のほしいのはこうだろ?」という解釈は、開発者のフィルターで、変換をかけている
  • 13:33  「顧客自身のフィルターよりも、開発者のフィルターのほうが、本当に欲しかったものをよりゆがみなく表現できる」という前提においてのみ、傲慢な技術者が素晴らしく使いやすいプロダクトを生み出す、という状況が成り立つ
  • 13:34  傲慢な技術者というやりかたは、だから開発者のフィルターが歪んでしまうと、どうしようもない、どうしてこうなった?、と顧客が首をひねるようなものを生み出してしまう
  • 13:36  傲慢であって、同時に素直であり続けるのは相当に難しくて、とくに「改良」の文脈で、その素直さを維持するのは相当にやっかいな問題なのだと思う。満足している大部分の顧客は、そもそも「改良」という需要を持っていないだろうし
  • 13:37  @ginsokuhttp://bit.ly/h7jJgG  [in reply to ginsoku]
  • 14:16  @Drickurs 待遇悪いですよね。。みんな折れそうなところに、事務から「やりがい」とか言われるから、心が折れるという  [in reply to Drickurs]
  • 14:59  そもそもこう、ボトムアップで素晴らしいものができた、という実例って本当にあるものなんだろうか?Wikipedia にしてからがガバナンスの仕組みがしっかりしているわけだし、Linux みたいなものにしても、作っている人の顔がものすごくよく見えるわけだし
  • 14:59  ボトムアップの成功事例って、むしろネット時代ならではの極端な独裁手技をボトムと呼称しているだけで、あれを「みんなの力」と呼ぶのは何か違う
  • 15:00  「みんなの意見は案外正しい」の本に出ていた事例もまた、そもそもの最初は、答えが出せるように問題を工夫する人の存在が欠かせないわけで
  • 15:30  @rinnou 個人の想像をはるかに超えたおっかない失敗は、たいてい「集団」がやらかしますよね。。  [in reply to rinnou]
  • 15:32  「普通に考えたらそんな馬鹿な結論になるわけないだろう」みたいな、特に政治方面の決定というのは、あれは陰謀や深謀があるわけじゃなくて、リーダー不在の会議が陥る必然のように思える
  • 15:34  ものすごい答えを導くのは一部の人にしかできないけれど、恐らくは人でありさえすれば、「普通に考えれば」の答えにたどり着く。ところがリーダーのいない会議室というのは、頭を持たない怪物だから、どこに迷走するか分からないし、それを誰にも止められない
  • 16:00  @ryuhei お買い上げありがとうございます。 誤植の訂正はこちらから。 http://bit.ly/h4X0O7 http://bit.ly/h8cJzn

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