2006-04-16から1日間の記事一覧

この世の全ての悪に…

##記憶の人フネスボルヘスの小説「記憶の人フネス」は、完璧な記憶力の持ち主の不幸な物語だ。物語中では、フネスは痴呆に近い人、頭の回転が鈍い人として描かれる。フネスは完璧な記憶を持つ。その代わり、考えることができない。フネスの記憶は完璧すぎて、…

「犯人は○○」とか、「実は、黒幕に○○がいて…」という真実は形が見えるから、それに火をつけて

焼き捨てることができる。忘れられなくなると、みんなフネスになる。考えられなくなり、なんでもいいから燃やせるものを探し出す。忘れるため、思考を続けて、前に進むためには、「原因」を紙に書いて焼き捨てなくてはならない。たとえそれに効果がなかったと…

「システムの問題」とか、「確立の問題」といった真実は、火をつけて焼くことができない。

似非科学で人を騙す人は、まず問題に対する結論を出してしまって、

それを証明するために研究をする。全然違うようだけれど、出発点は同じ。何かの問題があって、それを解決するために なにか原因を特定したいという思いはどちらも共通だ。この思いすらないものは、 似非科学でなくて詐欺という。西洋医学は科学的な手法を用…

伝統的な科学者は、問題を研究して、論理を積み重ねて結論にたどり着く。