2006-06-01から1日間の記事一覧

医療過誤に至る物語

船の中から船の動きを知るのは難しい。動きというのは相対的なものだ。それを測定するには、 何か動かないものを見なければならない。外の景色とか。星の動きとか。自分自身で自分のことを知るのは難しい。自分が考え、行動していることは果たして正しいのか…

8〜10の「悪い予感」は、やはり順番に訪れる。プレッシャーに焦ってカルテを見直して、「やっぱり間違いない」と納得した頃に患者が悪化、誰かが助けてくれて…という経過をたどる。

##予感で事故を回避する 過誤がおきるためには、その前に必ず「過誤の物語」の経過をたどる必要がある。全ての過誤が同じ機能経過をたどるなら、それを予期することができる。いやな予感とか、縁起が悪い行いといったものにはたぶん それなりの理由があって…

4〜6は、順番はばらばら。ただし、どれも入院中に無言のプレッシャーとなって主治医を罠にはめる。

1から3は順番にくる。検査が全く外れていたり、症状が悪くなったりしたら、過誤物語はそれ以上に進まない。

最後は民衆、あるいはその時代の殿様からほめられる。

桃と金とは置換可能。鬼が島から帰った金太郎が足柄山 に凱旋したって意味は通るし、幼少の桃太郎が悪い熊を投げ飛ばしたって、鬼が島には問題なく行ける。それぞれの要素が、どのような人物によって、 あるいはどんな方法によって実現されるのかは、問題で…

何らかの試練を乗り越えて、悪を倒す。

生まれたときから非凡。

両方とも田舎の村の不遇な家の出身。

今日は「呪われてる」先生の当直日。うちの患者大丈夫かな…

病棟で感じる**いやな予感は**、大抵当たる。予感があると、病気は悪い流れに入る。病気が治るのかどうかとはべつに、病気には「いい流れ」と「悪い流れ」の2種類の経過がある。いい流れとは、予定調和の物語。経過や症状から原因を推定して、検査所見はそれを裏…

患者さんの全ての症状は同じ原因で説明可能だ

退院前だから検査は止めておこう

方針は正しいけれど、このケースは完全には症状がとれない

治療を開始したけれど、なんだかすっきりしない