2006-07-17から1日間の記事一覧
料理人や大工仕事、手術や心カテに至るまで、様々な職人仕事には、 「正直さ」に優れた人と、「即興性」に優れた人とが存在する。##菓子職人の正直さ たとえば、同じ料理人であっても、菓子職人の凄さと、出張料理人の凄さとでは 意味あいが異なるんじゃないかと…
一見同じようだけれど、戦略は異なる。「勝ちかた」は、プレーヤーが勝手に決められる。格闘技なら、ルールで負けたって、 最後までリングに立っていればそれは「勝ち」。解釈のしかたひとつで、 「勝ち」なんていくらだって宣言できる。「負け」を決めるのは、審判…
犯人を追い詰めるこうした状況は、自分の身の安全が保証されないならば、 追いかける警察官をもまた追い込んでいく。警察は、自分で自分を追い込んで、容疑者を射撃せざるを得ない状況を作ってしまった。刑事ドラマというのは、即興性に優れた主人公が、職人…
誤射があったケースでは、警察官自身を安全にするための、 こうしたルールが守られていなかった。たぶん、誤射が多かった時代の警察というのは、「命知らずの男らしい警察官」という ステレオタイプと、現場で作られたルールとの間に整合がとれていなかったの…
職人が即興性を伸ばすことは、ある程度のところまでは可能だけれど、 たぶん決定的な「何か」を越えるのは難しい気がする。急変に強い職人を作ろうと思ったら、 職人が平常心を失う環境を、極力作らないようなルール作りをすることだ。かつてのアメリカでは、…
レシピとお客さん、どちらを優先するのかは自明なのだけれど、 レシピに対して正直であればあるほど、職人の目の前の状況が日常と逸脱しているほど、 この選択を正しく行うことは困難になる。##正直さと即興性は両立できるか?