2006-08-19から1日間の記事一覧

「意識」は、抽象化を通じて一覧性に優れ、思考をもたらすが、情報の欠落を伴う

神様を選ぶか意識をとるかという問題は、単なるシェル選択の問題にしかすぎない。映画「レインマン」のモデルとなった自閉症患者、キム・ピーク氏は、驚くべき記憶力を持つ。彼は、普通の人間の20倍近いスピードで本を読み、今までに読んだ本の内容の ほとん…

「神様」というアプリケーションのもたらす世界は、豊かである反面、抽象化の機能に乏しい

そして3000年前ごろにいたると、

「私が牛を見つけた。」「私が王に贈り物をした。」というように、 「私」が登場するのだという「意識」が頭の中に登場したのは、今から3000年ぐらい前の比較的最近の話で、 それ以前の人々には意識は存在しなかった。人が意識を持つ以前の時代には、感覚系の…

次に、4500年前ごろの文章を読み解いていくと、

「神が収穫しろと言った。」「天が言うとおり殺した。」 というように神が登場する

今から8000年ほど前に書かれた文章を読み解いていくと、

「牛が2頭いる」「太陽がのぼった後に雨がふった」というような、 即物的な記述しか見当たらないという

原始的な言語が、だんだん複雑に進歩してきた

そういう考えかたは言語学者の妄想であって、魔術師の知っている真理とは違う。言葉も堕落する。神代に使われていた「根源の言葉」から、現在使われている言葉へ。もともと一つだった根源の言葉は、バベルの時代に乱された。 言葉はいくつもの系統に分かれて、…

何かを伝えるために、誰かが言葉を発明した

言葉のはじまり 神代のおわり

##魔術師は古いものを集める 古い祭具。古代の呪文。時の試練を経たものには、それだけで神秘的な力が宿る。ものの進歩の歴史というのは、魔術師にとっては堕落の歴史だ。技術が進化し、学習可能なものとなり、それを使える人の数が増えるとともに、 神秘は…