2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「今週退院予定なんだよね」==>「外来は内科で」

「治療の8割方は終了した」==>「だから内科転科」

「とるべきものは全て切除できたと思う」==>「内科転科でお願い」

「手術は無事成功した」==>「後は内科で」

ピラミッドを登ると世界は狭くなる

砂漠の中のピラミッドが林立する世界。大学を卒業して医者になり、どこかの病院に就職して、特定の分野の専門家になるということは、 このピラミッドを登っていくということだ。卒業したばかりのとき。右も左も分からない状況で砂漠に放り出された研修医は、…

技術は消費されるが芸術は賞賛される

>「なぁ…知ってたか?。パリのルーブル美術館の平均入場者数は1日で4万人だそうだ。 この間、マイケル・ジャクソンのライブをTVで観たが、あれは毎日じゃあない。ルーブルは何十年にもわたって毎日だ…。開館は1793年。毎日4万人もの人間がモナリザとミロの…

個人のサインの力、物語の力で、社会の変化の速度を抑えて延命をはかる専門医

他者に査定されることを拒否する「芸術家」化したベテランと、世の中の技術の全てを査定して、単なる数字として消費し尽くそうとする、新世代の医師との世界観をめぐる争い。どちらが世界に支持されるのか。どちらが「患者さんのため」になるのか。いずれに…

ネットワークの力で、社会の変化を加速させようとする一般医

名の知れた芸術家が便器を出品し、それが会場から拒否され、撤去されたという一連の事件は、それ自体が「アート」として賞賛された。芸術は、作品ではなくそれに伴う**物語**にも価値が見出される。

評論家が「工業製品」と貶める技術を、芸術に昇華するのは簡単なことだ。技術者はサインし、題名をつけ、適当な「伝説」をその作品に付加する。技術者は芸術家に昇格し、製品を作る人も、それを受け取る人も、どちらも幸せ。批評屋は失業。##芸術面を前面に…

デュシャンは、買った便器に「泉」という**題名**をつけた。単なる工業製品であっても、芸術家が名前を付けると、それは「作品」となる。

芸術家は作品に**サイン**をする。「泉」には、*R・MUTT* と、デュシャンが記したサインが入っている。

専門性のジレンマ

##専門医栄光の時代 どうせ医者にかかるなら、ちゃんとした専門医にかかりたい。現在ほとんどの人がこう考えている。 医者も患者も、専門医を目指す時代だ。誰もが専門家を目指す。卒業当初の医者は、誰もが「一般医」という名の、 何も出来ない人間に過ぎな…

消費のスピードが速まる

どちらかがおこれば、世界のエネルギーの量は減る。世界の局所ごとに、そのエネルギーの大きな場所、小さな場所の不均一性が増してくると、場所場所で生存競争のルールは変わってくる。生き延びるための競争は激しくなる。生存競争は、個体としての性能以外…

生産量が減少する