2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

医師の評価つき検索サイトの実現可能性

##つながっていないものをつなげてみる 医師と患者はつながっていない。患者さんの訴えるのは「**症状**」。医師が専門にするのは「**病気**」。そもそも目的が違う。>「あなたの症状は、私の専門から外れますね。」患者さんの症状の原因が分からないとき、…

余暇の時代には、各々の医師が2/5人分だけ働く。現場はいつまでも人が足りない。

収入の向上が目標にならなくなると、大事なのはいかに「短時間だけ」働くかになる。僻地医療をやる奴なんて、頭がおかしい医者扱いだ。志があれば僻地で頑張れるかもしれないが、365日ネットで「バカ代表」扱いされれば、どんな雑音でもいやになる。医師は必…

お金の時代には、優秀な2人だけ残して、他の人は別の職場へと去った。

夢の時代には現場の大きさを5人分に拡張した。

冷えて縮んだ世界から医者はいなくなる

>業界は冷える。冷えてどんどん縮む。世界全体が小さくなるから、今までのベクトルで苦労をしても、 その努力が今までどおりに報われる可能性は減る。努力という行為にすら「**リスク**」が課せられるなら、そのリスクの分は、もっと別の方向に生かしたい。…

勝利条件は何なのか

##強いだけでは競争に勝てない 豊富な資金、莫大なマンパワーや技術。何かの競争をするときには、こうしたものはとても大きな武器になるけれど、勝負はそれだけでは勝てない。勝負には、必ずルールがあり、ルールごとに勝利の条件というものが違う。 勝利の…

攻めるなら、いらないものは徹底して捨てる。一方守るなら、とにかく物量を投入できるよう、最大限の準備をしないと持久戦で負ける。

このあたりの目標設定をちゃんとやらないと、正しい戦略というのは絶対に生まれてこない。研修医の頃は、患者オーダーの欄に「**作戦**」という項目を書くよう教育された。EBMに基づいたガイドラインとかいう狂った宗教が日本を席巻してから、病名が決まれば…

「勝ちに行く」なら、徹底して勝てる治療を考える。「守りに入る」なら、たとえば7日間守れれば、その間に白血球数を増加できるとか、ガンマグロブリンが効いて来るとか、待つための明確な目標を定める。

別の病気では、たとえば半年の勝負で最終的に51対49でも、ポイントが多いほうが「勝者」だ。

勝利目標が「大差をつけること」ならば、どこかでギャンブルに出ないと絶対に勝てない。敗血症の治療などがそうだ。一刻も早く、ためらい無く抗生物質を落とさないと、勝負はどんどん不利になる。一方、勝負のゴールが「僅差で勝つ」ことならば、物量の投入…

ある病気では、大差をつけて勝たないと、「勝利」と認定されない。

児童百科事典という本があった

保育園(家のあった地域は6年保育だった)から小学校に上がるかどうかの頃、家に帰るといつも読んでいたのは百科事典だった。児童百科事典というのは、当時は百科事典の編集と出版に命をかけていた平凡社が、1959年に出版した子供向けの百科事典だ。地味な本だ…

子を奪われた母は子に奪われる

>子供は親のすねをかじる。だらしのない子供は、大きくなってもかじりつづける。気合の入った子供は、皮膚を食い破り、筋を貪り、骨を割って骨髄まで啜る。南の島では、戦争で子供を亡くした親御さんには、毎年終戦記念日になると見舞金が配られるのだそうだ…

変えないことが武器になる

##そのイノベーションは望まれているのか 新しい手術方法、新しい処方。クリニカルパスや電子カルテ。病院は、毎日進歩している。どんな進歩も「**患者さんのため**」。業界でもっともいかがわしいお題目は、ここでも大活躍だ。変化を許容できない個人や組織…

患者は顧客としてサービスの向上を主張しだした

もともと性質の違ったものどうし、条件が整うほどお互いの差異が浮き上がり、今では完全に2層に分離している。一度分離してしまったものを、再び混合する方法はあるのだろうか?もう一度凍らせるのは、一番予算がかからないけれどたぶん無理だ。一度暖かい環…

医者は学問としての医療の専門性を追求しだした

与えられた条件の中から、自分に出来る最適解を提出できる人

両方とも兼ね備えた専門家もいるが、どちらか一方を持っている人は結構いる。どちらの技能がより現場から要求されているのか、もちろん状況により異なるが、より「潰し」が利くのは後者の能力だ。こうした能力を持った専門家というのは、チームで仕事をする…

絶対的な技能が高い人

水と油を混ぜる方法

水をかけると全てのものは変化する。種は芽を出し、金属は沈んで錆びる。砂糖は溶けるし砂は泥になる。粉をまとめるには、水を加えて「こねる」必要があるけれど、あまりにも性質の違うものを水でまとめると、収拾がつかなくなる。##チームは性質の違う粒子…

外科の「真意」を意訳する

>ベルリン(ロイター) 外国語辞書を出版するドイツのランゲンシャイト社がこのほど、男女間のコミュニケーションをより円滑なものにするため、男性の言葉の真意を「訳す」辞書を発売した。 >ランゲンシャイト社によると、男性は日常生活で、女性の半分程度…

「○○(内科の部活の後輩)、後はお前が何とかしろ。」==>「**分かってるよな。**」

内科はいろんな科から頼りにされる。その割には、みんなあまりありがたがってくれない。むしろ当然だと思ってる。 他科が患者を診る ↓ ↓ 自分達だけで診て悪くなる ↓ ↓ どんどん具合が悪くなる ↓ ↓ 知能障害をおこす ↓ ↓ 転科転科転科転科ァァァァ!!!どこで…

「俺ら、切るだけしか出来ないからさ、…」==>「治療方針立てられないから内科で」

「外科的な治療は終了したので、後は全身を見れる先生で」==>「ドロドロになったから内科で」

「ドレーンの管理はこっちでやるから、血圧の管理をお願いできないかな?」==>「ついでに転科と外来フォローも」

「手術したところはきれいなんだけれど、熱があるんで見てくれる?」==>「面倒なので内科で」

「今週、手術混んでてさ…」==>「忙しいから転科」