嫌話

介護はどこへ向かうのか

慢性疾患の高齢者の介護は家族にとっては大変な負担である。不景気な世の中、みんなぎりぎりのところで生活している。身内にこうした人がいると、その人が倒れたときの家族の負担は莫大なものになる。どうすれば家族の負担を最小限に出来るのか。病院側から…

一般内科医とひじきとの悲しい関係

小学生の遠足のとき、ガキ共が皆弁当箱を広げた情景を想像してほしい。ガキだけに好き嫌いはさまざまだ。卵焼きが好きな奴、ハンバーグが好きな奴、いろいろいるがしょせんはこどもの味覚だ。なんでも好きな奴なんてそう多くは無い。どんな奴の弁当にも必ず…

警察からの紹介患者

民間の病院に長く勤めていると、刑務所からの紹介患者を受ける機会がある。警察組織にも医療刑務所はあるが、そこは17時以降は患者を受けない。受刑者が医療機関の職員を傷つけてしまった場合、その病院が公立病院であれば新聞が黙っていない。一方、受刑者…

空気培養

MRSAが出ていると、近所の老健は患者を引き受けてくれない。肺炎で入院した高齢の患者さんから、お決まりでMRSAが出現、除菌してもなかなか良くならなかった。「そんなわけで、なかなか除菌できないのでそこの老健は取ってくれないかもしれません。」と息子…

冬になると

うちの県の福祉課は、公園にたむろしている浮浪者にお金を渡す。「ここで冬を越されると困るので、〇〇県までいってください。お釣りがあまったら、それは自分の物にしても構いませんから。」 他の県でも同じようなことをする。結局、他の県から流入してきた…

超常の力

昔研修させてもらった病院はUSネービーホスピタルと提携を結んでいた。むこうに脳神経外科が無いためだったのか、当院には時々、頭部外傷の米兵が入院してきた。アメリカ人、特に黒人の軍人などはもう同じ人間とは思えない。体重は余裕で100kgを超えているの…

保健所とのつきあいかた

以前、某地方の病院で一人内科に飛ばされていたときの話。近所の老健からどう見ても結核にしか見えない患者さんが搬送されてきて、調べてみたらやっぱりガフキー7号。すぐに近くの結核治療可能な病院に搬送を…と保健所に問い合わせてみたものの、「すぐに受…

上手なペペロンチーノの作りかた

大好きな文章。材料が揃っているか確認する。量は適当で構わない。 なにはともあれ、大き目の鍋にお湯を沸かす。 お湯には塩をひとつかみ、これでもかというくらい入れておく。 お湯はぐらぐらと沸かすこと。なるべく大量のお湯を沸かし、 塩の量は遠慮しな…