2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「あなたの名前を聞かせてください」

真空の生む大きな力

##平等で無気力な集団 「市民」とか「みんな」とか、大人数の集団に何かを訴えて、力をかしてもらうのは難しい。大人数の集団に何かを訴えるなんて、空気に突っ込んでいくみたいなものだ。 何かをやろうとして助けを求めたところで、みんなよけるだけで何も変わ…

みんなと同じことをするという戦略

>「みんなと同じことをする」しかいない国は、危ない。 >中心が腐った場合、その腐敗を食い止める力がなく、腐敗がひろがる一方だからだ。 >バブルも、欠陥マンションも、そしてファシズムも、そのようにしてひろがる。 >腐敗した権威や確信犯はもちろん悪いが…

辛い治療をするなら、どうしてそれが必要で、それが終わると患者さんが何を得られるのか。ただ「体にいい」じゃなくて、「良くなった体を持つ」ことがその人になにをもたらしてくれるのかを説明できること

要は口が上手い、プレゼンテーション能力が高いという言葉につきるのだけれど、 たとえ医学に画期的な進歩をもたらせなくても、いい医師になることはきっとできるし、 「医学的に正しい」治療をやることと、 「お金儲けの上手い医者」になることとは、きっと矛盾…

物事がスムーズに進行しているならば、何が良くてこの状態を維持できているのか、分からないけど偶然上手くいっているのでこのままにしているのか、自分の描いたプランどおりに進行しているのか、

そういうことを自覚的に認識できて、説明できること

物事が上手く行かなかったり、あるいは上手く行かない場合はどうするのか、回避手段や、自分以外の医師への紹介まで含めて、先のプランを遅滞無く示せること

自分が今何を考えていて、お客さんをどうしようとしているのかを分かりやすく正確に伝えられること

10年前に主流だった強心薬と利尿薬。今では「**できれば用いないほうがよい**」薬になってしまった。

最近の治療はどれも効く。心不全の人にこうした薬を使うと本当に元気になるし、 10年前に比べると、心不全の急性増悪で 夜中に入院する人は本当に少なくなった。それなのに、10年前までは誰も気が付けなかった。実際のところ、10年前の時点でも、偶然に「正し…

**アルドステロン拮抗薬**。肝硬変の人などに使う、ものすごく古い利尿薬。これも10年以上前からすでにあった。

**β遮断薬**。1年目の頃には「心不全には禁忌」と教科書にも書いてあった。今では心不全治療には「必須」の薬だ。

**ACE阻害薬**。効きの悪い高血圧治療薬として、珍しくも何とも無い薬としてすでに売られていた。

乗っかるに値するスローガンのフィルタリング

インターネットは、人と人とをつなぐコストを劇的に低下させた。「声」を集めるのは非常に簡単になった。「人」を集めるのは相変わらず 大変そうだけれど、それでも「みんな」に呼びかけなくてもよくなった。 興味のある人は、自然に集まる。呼びかけるスローガン…

「声」や「人」を集めるコスト

やる気のある仲間を探すコスト

声や人を集めるためのコストというのは、それによって得られる力との収支が絶対に引き合わない。新興宗教系の人たちの活動が続くのは、「人を集めるためのコスト」を**ゼロ**で計上できるからで、 「普通」の人は掛け声だけで集まったりはしない。「みんなの声」が…

人の声を集めるコスト

地震の時に生じる津波

外洋では、どちらも同じ波に見える。ところが、両者の持っている力はまるで違う。普通の波は、海の表面だけが波打っている。だから、陸地が近づいても波の高さは変わらないし、 打ち寄せれば消えてしまう。津波は違う。海のそこからの大きなうねりが表面上は…

毎日打ち寄せている「普通」の波

正しいやりかたの復権

皆の声を集めることぐらいバカらしいことはない。環境保護とか、イルカを救えとか。なんだか胡散臭いスローガンに酔った連中が、 今でも道で叫んでる。みんな目線が狂ってる。もうバリバリ(死語)に自己啓発入りまくり。この手の連中は、目的を達成するのに募…