2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「放送」と「通信」

主君を裏切ったり、敵から逃げるのは武士の恥

こういった「戦場のフェアプレー精神」みたいなものは、戦うこと自体が好きな人の発想だ。>「主君のために、日本のために喜んで死にましょう」 >「負けても裏切らないで、潔くその場で死のうね」こうした「武士道精神」は、 実際に戦わされる側、「勝つこと」が仕事の…

勝負は時の運、正々堂々と戦って敗れたとしたらそれはそれでしかなたがない

戦場では卑怯なことをしてはいけない

エンジニアは戦争が好き

昔話3題。厨房の頃、北海道の大学の工学部の人達とサバイバルゲームをする機会があった。>相手はもう強いなんてもんじゃなく、自分達は撃たれまくって穴だらけ。 >腕前のほうでも勝負にならなかったけど、なによりも武器の性能が違いすぎ。>* 「北海道の平和…

「深い」プログラムというのは相互依存する要素が大きくて、細かく分割して並列計算するのが困難。

前の段階の計算の答えが出ないと次に進めないから、スピードアップすることが難しい。>一つ計算的に深いプログラムの特徴がある。それは入力の微細な変動に対して出力が激しく変動する事だ。 >たとえば圧縮アルゴリズムの例だと、テキストの前の方で一文字違…

単純に大きくて、計算の深さが浅いプログラムというのは分割して力業で解答することが可能。

「12時間経つ(短針が1周する)うちに、ピッタリと重なるのは11回。全て等間隔で起こる。よって12/11時」と解答する

2番目の解答方法というのは、一度問題を離れて「全体」を想像して、 そこからまた問題に戻る。計算の工程は 増える代わりに、一つ一つの計算自体は簡単になるから、「エレガントな」解答に見える。>プログラミングにしろ数学の計算にしろ、複雑になればなるほど…

連立方程式を使って力業で解く

問題の大きさと未来予測の精度

入院した患者さんと話をするときには、必ずロードマップを示すようにしている。「今の症状はあと何日したら軽減します」とか、「この症状はすぐに無くなると思いますが、 この症状を無くすにはだいたい2ヶ月前後かかります」とか。慣れている人間の強みとい…

コメント欄について

先日の「不良外科医」様の書き込みについて当blog は様々な立場の医師のblog の中ではかなり偏った意見を掲載しており、 またコメント欄を開放しています。言い切り表現を多用すること、やたらと偉そうな、何もかも分かっていそうな 文体で文章を書くこととい…

「2ちゃんねる」や「m3」といったコミュニティで一つの意見が支配的であったときは、

それに反した内容を書くよう心がけること「空気」の反対の極端な意見は、「あいつ、バカじゃね?」でも、「実は俺もちょっと反対」でも、 いろいろな意見を誘います。反対意見が全体をミスリードしてしまう危険は、ネットの広大さが安全装置になっていると 信じてい…

「高所から誰かを教育する」などという偉そうな意思を持たないこと。

わざとそうした文体でミスリードを誘う真似はよくしますが

「医師の看板しょってこんなもの書くな」

同じ批判的意見でも、ここからは何も得られません。weblog 時代の良さというのは、通信が双方向であることです。誰かが書いた文章には、 誰でもコメントをつけられたり、もっと過激なところでは自由に文章を編集できたりします。忙しい仕事の中、何か思いつ…

「辞書引けや」

「もっと勉強しろ」

医療はサービスか

>その昔、私が行政に飛び込んだ時に行政事務文書の「医療サービス」という用語を見て、 上司に医療をサービスとするのは奇妙ではないか?と疑問を呈したことがある。 >今で言うサービス産業と同等に医療を扱うのは奇妙ではないか?と聞いたのであるが、 上司の…

ロードマップが予告どおりになったときの次の手、あるいはそれがうまくいかなかったときの次の一手を示すこと

こんなことぐらいじゃ解決しないことはたくさんある。産科救急なんていう問題はまさにこの類で、今はちょっと逆風吹きすぎ。 絶対に何らかの形でゆり戻しはくるだろうけれど、このままいくと映画「皇帝ペンギン」の世界 (種の保存のため、日本中の産婦さんが何…

病気や治療の数日先、あるいは数ヶ月先のロードマップを示すこと

今行われていること、今抱えている問題点、治療者側が考えていることをなるべく分かりやすく説明すること

ゴロツキは、お金を払うことで得られる日常の継続という「安心感」から対価を得る

過去と未来と。詐欺師は過去を賞賛する。この商品はすばらしい価値を持つ、 この商品を勝ったあなたはすばらしい方だという賞賛は、お金を受け取ったその瞬間に消えうせる。ゴロツキは未来を保証する。お金を取る代わり、少なくとも翌日1日ぐらいはお金を払…

詐欺師は、何かに対してお金を使った時に得られる「満足感」から対価を得る

大事な瞬間に間に合わなかったから、そいつは傷ついて当然

境界というのは、思考停止の道具だ。境界を守ることにとらわれてしまうと、 手段と目的とが入れ替わる。境界を守ることで何をしたいのか。そもそも何故それを守らなくては ならないのかは、そのうち議論の対象にならなくなってしまう。##ごめんで済んだら警…

正義の境界を外れたから、誰かに罰してもらおう

あいまいさのもたらす豊かさ

病室の中に心電図モニター置かれるようになってから不自由になった。どうしようもない病気で亡くなる人の病室。昔は、家族の方が病室に集まって、本人が息を引き取るのをずっとみていた。息が止まってから、実際に心臓が止まるまでの間には、けっこうな時間…

医療過誤に至る物語

船の中から船の動きを知るのは難しい。動きというのは相対的なものだ。それを測定するには、 何か動かないものを見なければならない。外の景色とか。星の動きとか。自分自身で自分のことを知るのは難しい。自分が考え、行動していることは果たして正しいのか…

8〜10の「悪い予感」は、やはり順番に訪れる。プレッシャーに焦ってカルテを見直して、「やっぱり間違いない」と納得した頃に患者が悪化、誰かが助けてくれて…という経過をたどる。

##予感で事故を回避する 過誤がおきるためには、その前に必ず「過誤の物語」の経過をたどる必要がある。全ての過誤が同じ機能経過をたどるなら、それを予期することができる。いやな予感とか、縁起が悪い行いといったものにはたぶん それなりの理由があって…

4〜6は、順番はばらばら。ただし、どれも入院中に無言のプレッシャーとなって主治医を罠にはめる。

1から3は順番にくる。検査が全く外れていたり、症状が悪くなったりしたら、過誤物語はそれ以上に進まない。

最後は民衆、あるいはその時代の殿様からほめられる。

桃と金とは置換可能。鬼が島から帰った金太郎が足柄山 に凱旋したって意味は通るし、幼少の桃太郎が悪い熊を投げ飛ばしたって、鬼が島には問題なく行ける。それぞれの要素が、どのような人物によって、 あるいはどんな方法によって実現されるのかは、問題で…